行書臨顔真卿争坐位帖四屏

ぎょうしょりんがんしんけいそうざいじょうしへい
     

呉雲(1811~1883)は、字を少甫、号を平齋といい、浙江帰安の人。科挙には通らず、地方官をつとめた。また、古銅印や蘭亭序などの収蔵家として知られた。その書は、趙孟頫・董其昌にはじまり、王羲之(303?~361?)「蘭亭序」・顔真卿(709~785)「争坐位文稿」などを学び、とくに何紹基(1799~1873)に心酔した。

本作は、呉雲が温習した「争坐位文稿」の節臨作品。顔真卿の臨書という態をとりつつ、何紹基の影響もうかがえる。

                                               
作品名行書臨顔真卿争坐位帖四屏
ふりがなぎょうしょりんがんしんけいそうざいじょうしへい
作者呉雲
国名中国
制作年清時代後期
寸法各166.0×39.5cm
目録番号4A-2552
釈文盖太上有立徳其次有立功是之謂不朽抑又聞之 端揆者百寮之師長諸侯王者人臣之極地今僕 射挺不朽之功業当人臣之極地豈不以才為世出 功冠一時挫思明跋扈之師抗回紇無厭之請 故得身画凌煙之閣名蔵太室之廷吁足畏也 然美則美矣而終之始難故曰満而不溢所以長 守富也高而不危所以長守貴也可不儆惧乎書 曰尔唯弗矜天下莫与汝争功尔唯不伐天下莫 与汝争能以斉桓公之盛業片言勤王則九合諸 侯一匡天下葵丘之会微有振矜而叛者九国故 曰行百里者半九十里言晩節末路之難也従古至今 暨我高祖已来未有行此而不理廃此而不乱者也 前者菩提寺行香僕射指麾宰相与両省台省已 已下常参官并為一行坐魚開府及僕射率諸軍将 為一行坐若一時従権亦猶未可何况積習更行之乎 荷汀老兄大人属臨即請〓正 平齋弟 呉雲

呉雲(1811~1883)は、字を少甫、号を平齋といい、浙江帰安の人。科挙には通らず、地方官をつとめた。また、古銅印や蘭亭序などの収蔵家として知られた。その書は、趙孟頫・董其昌にはじまり、王羲之(303?~361?)「蘭亭序」・顔真卿(709~785)「争坐位文稿」などを学び、とくに何紹基(1799~1873)に心酔した。

本作は、呉雲が温習した「争坐位文稿」の節臨作品。顔真卿の臨書という態をとりつつ、何紹基の影響もうかがえる。

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