清末の隷書の大家として有名な、楊峴(1819~1896)の晩年、75歳の大作です。本紙のタテは2m以上もあり、緊張感溢れる筆遣いと、絶妙なバランスの文字は見るものを圧倒します。
気難しく頑迷な性格であったそうですが、生前からその書風は高く評価され、日本からも日下部鳴鶴(1838~1922)などが彼を訪ねています。独自の書風を打ち立てましたが、生涯にわたって漢碑の臨書に取組んだことが知られています。作品は陶淵明(365~427)の2つの詩から採ったものです。(漢字部 資料紹介 2014年6月号)
作品名 | 隷書八言対聯 |
ふりがな | れいしょはちごんついれん |
作者 | 楊峴 |
国名 | 中国 |
制作年 | 清時代後期 光緒20年(1894) |
寸法 | 各207.5×53.5cm |
目録番号 | 4A-3984 |
釈文 | 光緒甲午夏四月 童冠斉業襲我春服 棟宇惟隣楽是幽居 遅鴻孱叜楊峴集句 |
清末の隷書の大家として有名な、楊峴(1819~1896)の晩年、75歳の大作です。本紙のタテは2m以上もあり、緊張感溢れる筆遣いと、絶妙なバランスの文字は見るものを圧倒します。
気難しく頑迷な性格であったそうですが、生前からその書風は高く評価され、日本からも日下部鳴鶴(1838~1922)などが彼を訪ねています。独自の書風を打ち立てましたが、生涯にわたって漢碑の臨書に取組んだことが知られています。作品は陶淵明(365~427)の2つの詩から採ったものです。(漢字部 資料紹介 2014年6月号)