和歌短冊「くらゐ山」

わかたんざく くらいやま
     

野村望東(1806~1867)は、幕末の歌人で、福岡藩士・野村清貫の妻。高杉晋作ら幕末の勤皇志士を匿ったことで知られる。
「くらゐ山」とは岐阜県に所在する山で、その名前から高位高官を意味する。黄金の花を枝折りして帰路の目印にしつつその山に登れば、頂上もまもなく見えてくるだろう、という内容の和歌は、何とも豪快である。
なお、福岡県糸島には、野村望東が幽閉された建物(野村望東尼之旧跡)が遺されている。この建物の掲額の書(「野村望東尼御堂」)は、原田観峰が揮毫したものである。

                                               
作品名和歌短冊「くらゐ山」
ふりがなわかたんざく くらいやま
作者野村望東
国名日本
制作年幕末期
寸法35.8×5.9cm
目録番号日-書-102
釈文くらゐ山こがねの花のしをりして のぼらばみねもまちかゝらまし 望東

野村望東(1806~1867)は、幕末の歌人で、福岡藩士・野村清貫の妻。高杉晋作ら幕末の勤皇志士を匿ったことで知られる。
「くらゐ山」とは岐阜県に所在する山で、その名前から高位高官を意味する。黄金の花を枝折りして帰路の目印にしつつその山に登れば、頂上もまもなく見えてくるだろう、という内容の和歌は、何とも豪快である。
なお、福岡県糸島には、野村望東が幽閉された建物(野村望東尼之旧跡)が遺されている。この建物の掲額の書(「野村望東尼御堂」)は、原田観峰が揮毫したものである。

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