倣唐寅朱慶餘詞美人図

ほうとういんしゅけいよしびじんず
     

最晩年の作品。唐の詩人朱慶餘の七言絶句「宮詞」の一節を引用する。鸚鵡は人の言葉を真似るのが巧みなことから、「言鳥」の異名を持つ。また唐の玄宗が時 を忘れて楽しんだことから「時楽鳥」の名がついた。杜甫や李白もまた鸚鵡を題材とした詩を読んでおり、人びとの身近な存在であった。本作品の人物表現や構 図には、晩年期の熟練の技術を見て取ることができる。

                                               
作品名倣唐寅朱慶餘詞美人図
ふりがなほうとういんしゅけいよしびじんず
作者銭慧安
国名中国
制作年清時代末期 宣統元年(1909)
寸法105.0×36.5cm
目録番号4a-1186
釈文含情欲説宮中事鸚鵡前頭不敢言 己酉小春下浣仿六如居士本清谿樵子銭慧安 時年七十有七 并誌歳月于雙管廔

最晩年の作品。唐の詩人朱慶餘の七言絶句「宮詞」の一節を引用する。鸚鵡は人の言葉を真似るのが巧みなことから、「言鳥」の異名を持つ。また唐の玄宗が時 を忘れて楽しんだことから「時楽鳥」の名がついた。杜甫や李白もまた鸚鵡を題材とした詩を読んでおり、人びとの身近な存在であった。本作品の人物表現や構 図には、晩年期の熟練の技術を見て取ることができる。

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