本作は、清時代初期の揚州八怪の一人で個性的な画家・羅聘(1733~1799)に倣った王震(1867~1938)の絵画です。達磨は6世紀にインドから中国に渡って臨済宗の祖となった僧ですが、後に面壁九年の修行を経て悟りを開いたことから、その神通力で蘆の葉に載って海を渡ったとされ、しばしば絵画に描かれます。尖った顎や鼻、追風に煽られる衣文と杖の先は、苦難を切り開いて前進するイメージが表現されています。(漢字部 資料紹介 2016年10月号)
作品名 | 倣羅聘達磨図 |
ふりがな | ほうらへいだるまず |
作者 | 王震 |
国名 | 中国 |
制作年 | 清末~民国 |
寸法 | 137.5×33.8cm |
目録番号 | 4a-3035 |
釈文 | 一葦遍江勝〓渡道成隻履西帰去十年 面壁空山中影入間参禅處我佛西来〓〓 祖虹髯古貌易慈易筋経法今古少撃抜 空效游使衆擬雨峰設色之筆 白龍山人王震敬写 |
本作は、清時代初期の揚州八怪の一人で個性的な画家・羅聘(1733~1799)に倣った王震(1867~1938)の絵画です。達磨は6世紀にインドから中国に渡って臨済宗の祖となった僧ですが、後に面壁九年の修行を経て悟りを開いたことから、その神通力で蘆の葉に載って海を渡ったとされ、しばしば絵画に描かれます。尖った顎や鼻、追風に煽られる衣文と杖の先は、苦難を切り開いて前進するイメージが表現されています。(漢字部 資料紹介 2016年10月号)