本作は、朱蓉荘(生卒年不詳)が猫・蝶を、呉青霞(1910~2008)が藤花・湖石を、趙半跛(生卒年不詳)が秋草を描いた合作作品。猫は「耄」、蝶は「耋」に発音が通じることから、このような絵は「耄耋図」とされ、長寿を祝うものである。藤の花の下で、湖石に寝そべる猫の視線の先には、蜜を求めて花に群がる蝶が飛んでおり、猫の表情が何とも愛らしい。作者の一人である呉青霞は本作を二十代前半の頃に描いており、彼女は後に上海で名を馳せることとなる。
作品名 | 合作藤花耄耋図 |
ふりがな | がっさくとうかもうてつず |
作者 | 呉青霞/朱蓉荘/趙半跛(趙藤雪) |
国名 | 中国 |
制作年 | 民国22年(1933) |
寸法 | 134.2×45.1cm |
目録番号 | 4b-0282 |
釈文 | 石上藤花燦闌開珠光剣気莫沉埋 洛陽襍卉閒梢蝶賺得貓児猛撲来 朱蓉荘写貓蝶 呉青霞絵藤花湖石 趙半跛補秋草并記 |
本作は、朱蓉荘(生卒年不詳)が猫・蝶を、呉青霞(1910~2008)が藤花・湖石を、趙半跛(生卒年不詳)が秋草を描いた合作作品。猫は「耄」、蝶は「耋」に発音が通じることから、このような絵は「耄耋図」とされ、長寿を祝うものである。藤の花の下で、湖石に寝そべる猫の視線の先には、蜜を求めて花に群がる蝶が飛んでおり、猫の表情が何とも愛らしい。作者の一人である呉青霞は本作を二十代前半の頃に描いており、彼女は後に上海で名を馳せることとなる。