この教科書は、国定教科書の第5期の習字教科書です。国定教科書とは、明治37年(1904)より開始された、国もしくは国が指定する機関、団体が発行する教科書のことで、戦前までに5期にわたって発行されました。
第5期の習字教科書は、先日に第4期に続くもので、書者は井上桂園(1903~1997)です。日下部鳴鶴(1838~1922)の弟子にあたる丹羽海鶴(1864~1931)に入門し、出身の岡山県や広島県などで教鞭を執りました。戦後は、広島大学や安田女子大学の教授として、後進の育成に励みました。
内容は、国語読本に国民精神を強調したものが入っているので、それが習字の課題にも表れており、冒頭には「ヒノマル」「クニヲマモレ」などの手本が見られます。戦時下での出版ということもあって、装丁もシンプルなものです。
作品名 | 国定第5期 テホン(上) てほん(下) |
ふりがな | こくていだいごき てほん(じょう) てほん(げ) |
作者 | 編:文部省/書:井上桂園 |
国名 | 日本 |
制作年 | 昭和16年(1941) |
寸法 | 21.0×15.0cm |
目録番号 | KSY-0054 |
この教科書は、国定教科書の第5期の習字教科書です。国定教科書とは、明治37年(1904)より開始された、国もしくは国が指定する機関、団体が発行する教科書のことで、戦前までに5期にわたって発行されました。
第5期の習字教科書は、先日に第4期に続くもので、書者は井上桂園(1903~1997)です。日下部鳴鶴(1838~1922)の弟子にあたる丹羽海鶴(1864~1931)に入門し、出身の岡山県や広島県などで教鞭を執りました。戦後は、広島大学や安田女子大学の教授として、後進の育成に励みました。
内容は、国語読本に国民精神を強調したものが入っているので、それが習字の課題にも表れており、冒頭には「ヒノマル」「クニヲマモレ」などの手本が見られます。戦時下での出版ということもあって、装丁もシンプルなものです。