陶冷月(1895〜1985)は名を鏞、字を詠韶、宏斎、柯夢道人などと号した。幼くして伝統の国画を学ぶとともに、米国人から西洋画法も吸収した。その西洋画法を国画に折衷した作風は「新中国画」と称され、民国時代は芸術系大学の教授をつとめ、解放後は上海で作画に専念した。本作は、彼がもっとも得意とした月夜の風景で、西洋画の明暗法や透視法によって雲間を通して月光が水面に映る状景を叙情豊かに描いている。
作品名 | 夜景図 |
ふりがな | やけいず |
作者 | 陶冷月 |
国名 | 中国 |
制作年 | 民国20年(1931) |
寸法 | 96.8×34.7cm |
目録番号 | 5b-3295 |
釈文 | 万瓦清霜夜漏殘小舟斜月過闌干老来 一事偏堪恨好看梅時却怕寒辛未暮春応 鳳池先生雅属即希正之 冷月陶鏞写放翁詩意 |
陶冷月(1895〜1985)は名を鏞、字を詠韶、宏斎、柯夢道人などと号した。幼くして伝統の国画を学ぶとともに、米国人から西洋画法も吸収した。その西洋画法を国画に折衷した作風は「新中国画」と称され、民国時代は芸術系大学の教授をつとめ、解放後は上海で作画に専念した。本作は、彼がもっとも得意とした月夜の風景で、西洋画の明暗法や透視法によって雲間を通して月光が水面に映る状景を叙情豊かに描いている。