墨一色で可愛らしい「大黒さん」を描いた作品は、白隠慧鶴とならぶ禅画の名僧、仙厓義梵が描きました。
米俵に乗り、右手に小槌、左手に福袋を持つ一般的な姿ですが、なぜかくすっと笑えるのは、仙厓禅画の魅力でしょう。賛は、龍女の三千世界や秦王の十五の城に値するこの珠のことを、人びとは眄りみてこなかった。大黒天こそ、暗闇の中の光明である、という禅語です。

「仙厓」印 3.0×2.4cm
| 作品名 | 大黒天図 |
| ふりがな | だいこくてんず |
| 作者 | 仙厓義梵 |
| 国名 | 日本 |
| 制作年 | 江戸後期 |
| 寸法 | 34.5×48.3cm |
| 目録番号 | 日-書-158 |
| 釈文 | 龍女三千界秦王
十五城此珠人不眄
大黒闇中明 |
墨一色で可愛らしい「大黒さん」を描いた作品は、白隠慧鶴とならぶ禅画の名僧、仙厓義梵が描きました。
米俵に乗り、右手に小槌、左手に福袋を持つ一般的な姿ですが、なぜかくすっと笑えるのは、仙厓禅画の魅力でしょう。賛は、龍女の三千世界や秦王の十五の城に値するこの珠のことを、人びとは眄りみてこなかった。大黒天こそ、暗闇の中の光明である、という禅語です。

「仙厓」印 3.0×2.4cm