安禅制毒龍図

あんぜんせいどくりゅうず
     

顧伯逵(1892~1969)は、九峰居士と号した。揚州出身。題の「安禅制毒龍」とは王維(699?~761)の詩「過香積寺」の一句。長安の名刹・香積寺を訪ね、峰峰を歩いたところ、人の通う道は無くなり、鬱蒼とした古木が立ち並ぶ。すると山奥深くで鐘が鳴る。その音を頼りに進んでいくと、薄暗がりの片隅に、ひっそりと邪念を滅却し座禅を組む僧がいたという。安禅とは座禅、毒龍とは邪念のことである。

                                               
作品名安禅制毒龍図
ふりがなあんぜんせいどくりゅうず
作者顧伯逵
国名中国
制作年民国33年(1944)
寸法93.0×33.5cm
目録番号5b-4007
釈文安禅制毒龍 王維句也 時甲申冬十月 以奉 譲三先生方家雅教 九峰居士顧伯逵写於邗上

顧伯逵(1892~1969)は、九峰居士と号した。揚州出身。題の「安禅制毒龍」とは王維(699?~761)の詩「過香積寺」の一句。長安の名刹・香積寺を訪ね、峰峰を歩いたところ、人の通う道は無くなり、鬱蒼とした古木が立ち並ぶ。すると山奥深くで鐘が鳴る。その音を頼りに進んでいくと、薄暗がりの片隅に、ひっそりと邪念を滅却し座禅を組む僧がいたという。安禅とは座禅、毒龍とは邪念のことである。

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