「富貴耄耋」は長寿を願う画題。猫は耄、蝶は耋に発音が通じ、『礼記』には耄は70歳、耋は80歳を意味するとされる。牡丹は富貴の象徴であり、伝統的な画題である。絵を送った「廉夫」は陸恢(りくかい)のことか。陸恢(1850~1920)は江蘇省呉江出身。はじめ蘇州で活躍、やがて上海に出て売画生活を送り、銭慧安と同じく海上題襟館金石書画会に参加した。
作品名 | 富貴耄耋図 |
ふりがな | ふうきもうてつず |
作者 | 銭慧安 |
国名 | 中国 |
制作年 | 清時代後期 光緒6年(1880) |
寸法 | 110.0×45.9cm |
目録番号 | 4a-1190 |
釈文 | 富貴耄耋 庚辰七月仿新羅山人筆 廉夫二兄大人雅属清谿樵子銭慧安 |
「富貴耄耋」は長寿を願う画題。猫は耄、蝶は耋に発音が通じ、『礼記』には耄は70歳、耋は80歳を意味するとされる。牡丹は富貴の象徴であり、伝統的な画題である。絵を送った「廉夫」は陸恢(りくかい)のことか。陸恢(1850~1920)は江蘇省呉江出身。はじめ蘇州で活躍、やがて上海に出て売画生活を送り、銭慧安と同じく海上題襟館金石書画会に参加した。