寿字南極老人図

じゅじなんきょくろうじんず
     

中国の伝説に登場する不思議な老人です。道教の道士風の服装をしていて、頭の長さが体と同じくらいあります。占いが得意で、七斗(一斗は18リットル)の酒を平気で飲み干す酒豪でもあります。その正体は人の寿命と隆盛を司る南の「寿星」(じゅせい:別名「南極老人星」。現在の天文学では、りゅうこつ座のカノープス)で、気まぐれに老人の姿で俗世に遊びに来るのだと言い伝えられています。七福神の一人「寿老人」はこの人が元になっています。幸運と長寿を願ってよく描かれる吉祥図の一つです。

なお、この絵は大小各書体の「寿」字を組合せて描かれています。人物の輪郭線はもちろん髪の毛や髭、眉毛、服と靴の模様も例外なく「寿」の文字でできています。作者の技術と遊び心が大変楽しい作品です。

                                           
作品名寿字南極老人図
ふりがなじゅじなんきょくろうじんず
作者姚華
国名中国
制作年民国13年(1924)
寸法77.9×33.2cm
目録番号5a-0079

中国の伝説に登場する不思議な老人です。道教の道士風の服装をしていて、頭の長さが体と同じくらいあります。占いが得意で、七斗(一斗は18リットル)の酒を平気で飲み干す酒豪でもあります。その正体は人の寿命と隆盛を司る南の「寿星」(じゅせい:別名「南極老人星」。現在の天文学では、りゅうこつ座のカノープス)で、気まぐれに老人の姿で俗世に遊びに来るのだと言い伝えられています。七福神の一人「寿老人」はこの人が元になっています。幸運と長寿を願ってよく描かれる吉祥図の一つです。

なお、この絵は大小各書体の「寿」字を組合せて描かれています。人物の輪郭線はもちろん髪の毛や髭、眉毛、服と靴の模様も例外なく「寿」の文字でできています。作者の技術と遊び心が大変楽しい作品です。

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