この作品は、今川状、腰越(こしごえ)状、義経含(ふくみ)状、熊谷(くまがい)状、経盛(つねもり)返状、大坂状などのいわゆる「古状」を御家流で書いたものです。
特筆すべきは、この書物の版元である蔦屋重三郎(1750~1797)です。蔦屋重三郎は、喜多川歌麿(きたがわ うたまろ)や東洲斎写楽(とうしゅうさい しゃらく)の浮世絵を出版したことで有名ですが、書物の出版も積極的に行いました。
出版された天明年間といえば、蔦屋重三郎が日本橋通油町に進出し、全盛を迎えていた頃であり、このような手習いの書物の出版も行っていたという事実はたいへん興味深いものです。
作品名 | 専玉古状揃貨蔵(全) |
ふりがな | せんぎょくこじょうそろえかぞう |
作者 | 不詳 |
国名 | 日本 |
制作年 | 江戸時代後期 天明5年(1785) |
寸法 | 26.0×11.7cm |
目録番号 | 寺往‐128 |
この作品は、今川状、腰越(こしごえ)状、義経含(ふくみ)状、熊谷(くまがい)状、経盛(つねもり)返状、大坂状などのいわゆる「古状」を御家流で書いたものです。
特筆すべきは、この書物の版元である蔦屋重三郎(1750~1797)です。蔦屋重三郎は、喜多川歌麿(きたがわ うたまろ)や東洲斎写楽(とうしゅうさい しゃらく)の浮世絵を出版したことで有名ですが、書物の出版も積極的に行いました。
出版された天明年間といえば、蔦屋重三郎が日本橋通油町に進出し、全盛を迎えていた頃であり、このような手習いの書物の出版も行っていたという事実はたいへん興味深いものです。