細井広沢(1658~1735)筆による千字文は、2種の版本が出版されている。先に出版されたのは、草書千字文であり、その後、楷書千字文が出版された。共に、赤城山人の跋があり、平林静斎(1696~1753)がその書を書いている。それによると、元は広沢によって四種の書体の千字文が書かれていたという。楷書については、広沢没後に出版されたものである。
広沢の書は、やや右肩上がりでその線質は均一に整えられ、見やすく分かりやすいものであり、江戸において人気を博し、当館蔵が天保4年版であることから、改版され出版が続けられたようである。
作品名 | 広沢先生千字文 |
ふりがな | こうたくせんせいせんじもん |
作者 | 細井広沢 |
国名 | 日本 |
制作年 | 江戸時代後期 天保4年(1833) |
寸法 | 26.9×18.1cm |
目録番号 | WBU-0112 |
細井広沢(1658~1735)筆による千字文は、2種の版本が出版されている。先に出版されたのは、草書千字文であり、その後、楷書千字文が出版された。共に、赤城山人の跋があり、平林静斎(1696~1753)がその書を書いている。それによると、元は広沢によって四種の書体の千字文が書かれていたという。楷書については、広沢没後に出版されたものである。
広沢の書は、やや右肩上がりでその線質は均一に整えられ、見やすく分かりやすいものであり、江戸において人気を博し、当館蔵が天保4年版であることから、改版され出版が続けられたようである。