本書は、「三筆」・「三蹟」など日本の能書家の伝記と、その代表的な書作品及び肖像を編んだもの。著者の橘 行精は『入木抄釈義』などを著した人物である。「能書」という言葉を定着させるとともに、江戸時代以降の「能書」観を伝える書物でもあり、取材された書家の中には、菅原道真や藤原公任を能書として評価している。
下記図版は、藤原信実が描く小野東風の肖像。古来より、硯を左に置くことが疑問視されているが、本書の説明には「上代は左に置いて書き、東風だけではない」とある。また、古来は机の上で書を書くことは無かったともある。
【参考文献】
岡麓校訂『入木道三部集 附本朝能書伝』(岩波文庫、1934年)
作品名 | 本朝能書伝(乾・坤) |
ふりがな | ほんちょうのうしょでん |
作者 | 橘行精 |
国名 | 日本 |
制作年 | 安政3年(1856) |
寸法 | 27.5×19.0cm |
目録番号 | WKD-0002 |
本書は、「三筆」・「三蹟」など日本の能書家の伝記と、その代表的な書作品及び肖像を編んだもの。著者の橘 行精は『入木抄釈義』などを著した人物である。「能書」という言葉を定着させるとともに、江戸時代以降の「能書」観を伝える書物でもあり、取材された書家の中には、菅原道真や藤原公任を能書として評価している。
下記図版は、藤原信実が描く小野東風の肖像。古来より、硯を左に置くことが疑問視されているが、本書の説明には「上代は左に置いて書き、東風だけではない」とある。また、古来は机の上で書を書くことは無かったともある。
【参考文献】
岡麓校訂『入木道三部集 附本朝能書伝』(岩波文庫、1934年)