呉穀祥(1848~1903)は、清時代末の画家で山水画を得意としました。款記には「六如(明時代の山水画の名手 唐寅(とういん 1470~1524))新羅(清時代前期の画家 華嵓(かがん 1682~1755?) 号を新羅山人(しんらさんじん)とした)両家の筆意」を「漫擬(まんぎ)(気の向くままになぞらえた)」としています。左上に2~4字で横長に落款することで、余白を充分に残し、風に揺れる松葉や泉のせせらぎの中にある静けさを表現しています。 細字ですが、絵のバランスを崩さないように墨色にも注意が払われています。(漢字部 資料紹介 2014年11月号)
作品名 | 松声泉韻図扇面 |
ふりがな | しょうせいせんいんずせんめん |
作者 | 呉穀祥 |
国名 | 中国 |
制作年 | 清時代後期 光緒26年(1900) |
寸法 | 17.3×51.5cm |
目録番号 | z4a-0183 |
釈文 | 松声 泉韻 惟静者 能領略之 少亭仁兄 大人属画 漫擬六如 新羅 両家筆 意請正 庚子四月 既望 呉穀祥 |
呉穀祥(1848~1903)は、清時代末の画家で山水画を得意としました。款記には「六如(明時代の山水画の名手 唐寅(とういん 1470~1524))新羅(清時代前期の画家 華嵓(かがん 1682~1755?) 号を新羅山人(しんらさんじん)とした)両家の筆意」を「漫擬(まんぎ)(気の向くままになぞらえた)」としています。左上に2~4字で横長に落款することで、余白を充分に残し、風に揺れる松葉や泉のせせらぎの中にある静けさを表現しています。 細字ですが、絵のバランスを崩さないように墨色にも注意が払われています。(漢字部 資料紹介 2014年11月号)