柳陰採蓮図扇面

りゅういんさいれんずせんめん
     

本作は、宮女たちが池に舟を浮かべて蓮の花を摘む姿を描いている。女性が蓮を摘むさまを詠った「採蓮曲」は、多くの詩人に作があるが、本作は、風に揺れる柳の枝の下で楽しそうに蓮を摘む様子から、唐・李白(701~762)の作を連想させる。詩には、彼女たちを遠目に眺める男性が登場するが、それはこの扇の持ち主に与えられた役目であろう。なお、美女西施(生卒年不詳)にも蓮の花を採った故事がある。

                                               
作品名柳陰採蓮図扇面
ふりがなりゅういんさいれんずせんめん
作者黄権
国名中国
制作年不詳
寸法17.5×51.0cm
目録番号1F-0147-2
釈文柳陰採蓮 癸未秋仲 画奉文治先生雅正 縄卿黄権作於惜花館内

本作は、宮女たちが池に舟を浮かべて蓮の花を摘む姿を描いている。女性が蓮を摘むさまを詠った「採蓮曲」は、多くの詩人に作があるが、本作は、風に揺れる柳の枝の下で楽しそうに蓮を摘む様子から、唐・李白(701~762)の作を連想させる。詩には、彼女たちを遠目に眺める男性が登場するが、それはこの扇の持ち主に与えられた役目であろう。なお、美女西施(生卒年不詳)にも蓮の花を採った故事がある。

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