桃太郎

ももたろう
     

「日本昔噺」シリーズの記念すべき第一号です。お婆さんが川から流れてきた桃を家に持ち帰り、桃を切ろうとしたところ、桃から男の子が誕生しました。おじいさんとお婆さんは、その子を桃太郎と名付け大事に育てます。成長した桃太郎は、黍団子を携え、犬、猿、雉をお伴にして鬼が島へ向かい、勇敢にも鬼を退治します。鬼はもう悪さをしないと近い、鬼からたくさんの財宝をもらい受け、おじいさんたちの待つ家へと帰っていきました。

言うまでもなく「桃太郎」は著名な昔話で、明治中期以降の多くの教科書で見られます。特に、日本が中国との戦争に突入する頃になると、軍国主義の思想を背景に、海を渡り敵を征圧する勇猛な兵士の象徴として、桃太郎は教育の現場で大きな影響力を持つようになりました。内容に修正を加えながらも、現在まで語り継がれている代表的な昔話です。

なお桃太郎には、鬼ヶ島城門前の絵を表紙とする別本があります。当館所蔵本は表紙のみ異なり、内容に相違はありません。共に再版本です。

                                           
作品名桃太郎
ふりがなももたろう
作者David・Tamson/画:小林永濯
国名日本
制作年明治18年(1886)
寸法15.4×10.3cm
目録番号TIRI-0001-1

「日本昔噺」シリーズの記念すべき第一号です。お婆さんが川から流れてきた桃を家に持ち帰り、桃を切ろうとしたところ、桃から男の子が誕生しました。おじいさんとお婆さんは、その子を桃太郎と名付け大事に育てます。成長した桃太郎は、黍団子を携え、犬、猿、雉をお伴にして鬼が島へ向かい、勇敢にも鬼を退治します。鬼はもう悪さをしないと近い、鬼からたくさんの財宝をもらい受け、おじいさんたちの待つ家へと帰っていきました。

言うまでもなく「桃太郎」は著名な昔話で、明治中期以降の多くの教科書で見られます。特に、日本が中国との戦争に突入する頃になると、軍国主義の思想を背景に、海を渡り敵を征圧する勇猛な兵士の象徴として、桃太郎は教育の現場で大きな影響力を持つようになりました。内容に修正を加えながらも、現在まで語り継がれている代表的な昔話です。

なお桃太郎には、鬼ヶ島城門前の絵を表紙とする別本があります。当館所蔵本は表紙のみ異なり、内容に相違はありません。共に再版本です。

KAMPO MUSEUM IN SHIGA ©︎ All Rights Reserved