符鋳(1886~1947)は、字を鉄年、号を瓢庵といい、広東潮州の人。晩年は上海に居住した。詩・書・画にすぐれ、書は顔真卿(709~785)を基礎に、褚遂良(596~658)や米芾(1051~1107)など各体を融合した。遺作例は、米芾風の行書が多くを占めるが、本作は、結体・筆法ともに純然たる顔法での揮毫作品。やや細身で、軽妙さを感じさせるところが独特で、符鋳の書学習の一斑を垣間見ることのできる希少な作例である。
作品名 | 楷書曾国藩家書句軸 |
ふりがな | かいしょそうこくはんかしょくじく |
作者 | 符鋳 |
国名 | 中国 |
制作年 | 清末~民国 |
寸法 | 98.1×32.7cm |
目録番号 | 4A-4231 |
符鋳(1886~1947)は、字を鉄年、号を瓢庵といい、広東潮州の人。晩年は上海に居住した。詩・書・画にすぐれ、書は顔真卿(709~785)を基礎に、褚遂良(596~658)や米芾(1051~1107)など各体を融合した。遺作例は、米芾風の行書が多くを占めるが、本作は、結体・筆法ともに純然たる顔法での揮毫作品。やや細身で、軽妙さを感じさせるところが独特で、符鋳の書学習の一斑を垣間見ることのできる希少な作例である。