杜士豪(1900~1978)作「欧陽脩秋声賦図」は、欧陽脩(1007~1072)が秋の訪れに人生の無常を感じて詠った「秋声賦」の詩情を描いたものです。「秋声賦」は「欧陽子夜に方って書を読むに、声の西南より来る者有るを聞く」にはじまります。そのあらすじは、
欧陽脩が秋の夜に本を読んでいると、西南の方角から物音が聞こえてきた。それは雨の降る音のようであり、また風の吹きすさぶ音のようでもあった。不審に思って召使に尋ねると、その音は樹の枝の間で鳴っていると答える。そこで欧陽脩ハッとして「予曰く、噫嘻悲しいかな。此れ秋の声なり」と悟った。
というものです。秋は生命力が衰え、万物が凋落する季節で、それは人間の老いを象徴します。欧陽脩は、秋の訪れから人生の儚さを悟ったのでした。
作品名 | 欧陽脩秋声賦図 |
ふりがな | おうようしゅうしゅうせいふず |
作者 | 杜士豪 |
国名 | 中国 |
制作年 | 民国24年(1935) |
寸法 | 94.7×33.3cm |
目録番号 | 4b-0738 |
釈文 | 乙亥春夜読欧陽子秋声賦灯下写此 觴壷散人杜士豪 |
杜士豪(1900~1978)作「欧陽脩秋声賦図」は、欧陽脩(1007~1072)が秋の訪れに人生の無常を感じて詠った「秋声賦」の詩情を描いたものです。「秋声賦」は「欧陽子夜に方って書を読むに、声の西南より来る者有るを聞く」にはじまります。そのあらすじは、
欧陽脩が秋の夜に本を読んでいると、西南の方角から物音が聞こえてきた。それは雨の降る音のようであり、また風の吹きすさぶ音のようでもあった。不審に思って召使に尋ねると、その音は樹の枝の間で鳴っていると答える。そこで欧陽脩ハッとして「予曰く、噫嘻悲しいかな。此れ秋の声なり」と悟った。
というものです。秋は生命力が衰え、万物が凋落する季節で、それは人間の老いを象徴します。欧陽脩は、秋の訪れから人生の儚さを悟ったのでした。