硯縁上部の石眼を宝珠に見立て、宝珠を中心に二頭の龍が左右に彫られた硯である。重厚な硯石であるが、彫刻は洗練されておらず、必ずしも優品とはいえないが、中央右から伸びる霧のような石紋が、天高く飛んでいく龍の姿を想像させる。
円形の墨堂の下部には波濤が彫られ、上部には雲中の宝珠をつかもうとする龍が彫られている。縦に無数に伸びていく銀線が美しく、龍が空へと登っていく際の空気の流れを表しているかのようである。虁龍紋とは異なり、龍がより絵画的に表現される様子が見て取れる。
硯縁上部の石眼を宝珠に見立て、宝珠を中心に二頭の龍が左右に彫られた硯である。重厚な硯石であるが、彫刻は洗練されておらず、必ずしも優品とはいえないが、中央右から伸びる霧のような石紋が、天高く飛んでいく龍の姿を想像させる。
円形の墨堂の下部には波濤が彫られ、上部には雲中の宝珠をつかもうとする龍が彫られている。縦に無数に伸びていく銀線が美しく、龍が空へと登っていく際の空気の流れを表しているかのようである。虁龍紋とは異なり、龍がより絵画的に表現される様子が見て取れる。
作品名 | 波濤瑞龍硯 |
ふりがな | はとうずいりゅうけん |
作者 | 不詳 |
国名 | 中国 |
制作年 | 不詳 |
寸法 | 3.0×14.3×21.3cm |
目録番号 | YS47-08 |
硯縁上部の石眼を宝珠に見立て、宝珠を中心に二頭の龍が左右に彫られた硯である。重厚な硯石であるが、彫刻は洗練されておらず、必ずしも優品とはいえないが、中央右から伸びる霧のような石紋が、天高く飛んでいく龍の姿を想像させる。
円形の墨堂の下部には波濤が彫られ、上部には雲中の宝珠をつかもうとする龍が彫られている。縦に無数に伸びていく銀線が美しく、龍が空へと登っていく際の空気の流れを表しているかのようである。虁龍紋とは異なり、龍がより絵画的に表現される様子が見て取れる。