烟波釣徒図団扇

えんぱちょうとずだんせん
     

本作は、唐代の道士であり詩人であった張志和(730?~810?)を描いている。張志和は、最初官に就いたが、左遷されたことから官を辞し、在野で隠棲した。彼は自由や隠遁の象徴である漁師に自身をなぞらえ、餌をつけない釣り糸を垂らし、「烟(煙)波釣徒」と称した。時の皇帝は彼に使用人として男女各一人を与えたとされる。隠遁者の理想的姿を表す画題である。

                                               
作品名烟波釣徒図団扇
ふりがなえんぱちょうとずだんせん
作者張何齢
国名中国
制作年不詳
寸法23.1×23.8cm
目録番号1F-0109-2
釈文勑賜新茶竹裏 煎蘇蘭薪桂早 秋天奚奴也挹神仙 骨泛々煙波不計年 己亥秋九月写張〓 和烟波釣徒即〓 恵卿仁兄大人法政 西冷〓人何〓

本作は、唐代の道士であり詩人であった張志和(730?~810?)を描いている。張志和は、最初官に就いたが、左遷されたことから官を辞し、在野で隠棲した。彼は自由や隠遁の象徴である漁師に自身をなぞらえ、餌をつけない釣り糸を垂らし、「烟(煙)波釣徒」と称した。時の皇帝は彼に使用人として男女各一人を与えたとされる。隠遁者の理想的姿を表す画題である。

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