朱文侯(1895~1961)は、名を嘉といい、字の文侯で知られた。中国浙江省平湖の出身。動物の絵を得意とし、虎、獅子、猿、鹿の絵を得意としたという。本作は、作者が得意とした猿と楓を描いた作品。楓(紅葉)は秋の風物詩であり、中国・唐代には、紅葉を題とした詩を通じて良縁を結んだ男女の話が伝わり、縁結びの願いが込められている。また猿は「猴」とも書き、爵位の一つである「侯」と音が通じることから、昇進を象徴している。吉祥画の一例である。
作品名 | 猿紅葉図 |
ふりがな | さるこうようず |
作者 | 朱文侯(朱嘉) |
国名 | 中国 |
制作年 | 民国22年(1933) |
寸法 | 115.0×39.5cm |
目録番号 | 4b-0668 |
釈文 | 癸酉杏春上澣 乍浦朱文侯写 |
朱文侯(1895~1961)は、名を嘉といい、字の文侯で知られた。中国浙江省平湖の出身。動物の絵を得意とし、虎、獅子、猿、鹿の絵を得意としたという。本作は、作者が得意とした猿と楓を描いた作品。楓(紅葉)は秋の風物詩であり、中国・唐代には、紅葉を題とした詩を通じて良縁を結んだ男女の話が伝わり、縁結びの願いが込められている。また猿は「猴」とも書き、爵位の一つである「侯」と音が通じることから、昇進を象徴している。吉祥画の一例である。