琵琶行図

びわこうず
     

唐代を代表する詩人である白居易(772~846)の代表作に「琵琶行」があります。当時左遷され失意のうちにあった白居易はある日の夕刻、友人を送って渡し場へ行きました。するとどこからか琵琶の音色が聞こえてきます。その演奏は土地のものではなく、都の洗練された風情がありました。白居易は弾き手に何処の誰かをたずねました。その人が答えるには、自分は都で一番の歌姫であった。絶頂の頃は引く手あまたであったが、齢を重ねるうちに人気も衰え、とうとう一商人の妻に身をやつしたと。白居易は自分の境遇をその歌姫に重ね合わせ、「琵琶行」を作ったのでした。

 

▼掲載出版物

清朝の美人画~第6回特別企画展展示品図録~

                                               
作品名琵琶行図
ふりがなびわこうず
作者王孟郊
国名中国
制作年清末~民国
寸法131.3×31.6cm
目録番号4g-0016
釈文楓葉獲花秋瑟瑟四条弦上尽商声 倣趙文度大意 孟郊王寒写

唐代を代表する詩人である白居易(772~846)の代表作に「琵琶行」があります。当時左遷され失意のうちにあった白居易はある日の夕刻、友人を送って渡し場へ行きました。するとどこからか琵琶の音色が聞こえてきます。その演奏は土地のものではなく、都の洗練された風情がありました。白居易は弾き手に何処の誰かをたずねました。その人が答えるには、自分は都で一番の歌姫であった。絶頂の頃は引く手あまたであったが、齢を重ねるうちに人気も衰え、とうとう一商人の妻に身をやつしたと。白居易は自分の境遇をその歌姫に重ね合わせ、「琵琶行」を作ったのでした。

 

▼掲載出版物

清朝の美人画~第6回特別企画展展示品図録~

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