呉大澂(1835~1902)は字を清卿といい、愙齋と号した。江蘇呉県の人。同治7年(1866)の進士。官は湖南巡撫に至った。清末を代表する金石学者であり、書や篆刻でも名を知られる。
「甘醴」は「甘き泉水」、「嘉禾」は「めでたき実り」、「騶虞」は伝説の瑞獣、「鳳皇」は「鳳凰」で、これらが出現することは、いずれも盛徳太平の世の瑞兆である。本対聯は、白地の蠟箋に華美さをおさえた力強い篆書で揮毫された、学者らしい趣のある吉祥作品である。
作品名 | 篆書八言対聯 |
ふりがな | てんしょはちごんついれん |
作者 | 呉大澂 |
国名 | 中国 |
制作年 | 清時代後期 |
寸法 | 各168.5×38.0cm |
目録番号 | 4A-0153 |
釈文 | 甘醴自生嘉禾自献 騶虞来集鳳皇来儀 愙齋呉大澂 |