筆法初伝(全)

ひっぽうしょでん
     

新岡久頼(にいおかひさより)(1834~1904)が著した、筆の使い方を学ぶ初級者向けの教科書である。王羲之の書風を学んだ著者らしく、挿図を使用した分かりやすい内容に徹している。挿絵は浮世絵師によるもので、「晴湖」の落款があることから、女流画家の奥原晴湖によるものであろう。また、本文の最後には、「執管正法」として、正しい筆の持ち方を挿絵入りで示している。そして、付録として、「執管異法」を載せるが、これらは手本とすべきではない、とも述べている。

冒頭の頁

「執管正法」の部分

当館所蔵本は、旧所蔵者によって、頁の上部に、江戸中期の手習いの法を記した「両葉支鑑(ふたはしかがみ)(別称;和俗童子訓)」の文章が書かれている。

                                           
作品名筆法初伝(全)
ふりがなひっぽうしょでん
作者新岡久頼
国名日本
制作年明治11年(1878)
寸法23.0×15.0cm
目録番号SUJ-0065

新岡久頼(にいおかひさより)(1834~1904)が著した、筆の使い方を学ぶ初級者向けの教科書である。王羲之の書風を学んだ著者らしく、挿図を使用した分かりやすい内容に徹している。挿絵は浮世絵師によるもので、「晴湖」の落款があることから、女流画家の奥原晴湖によるものであろう。また、本文の最後には、「執管正法」として、正しい筆の持ち方を挿絵入りで示している。そして、付録として、「執管異法」を載せるが、これらは手本とすべきではない、とも述べている。

冒頭の頁

「執管正法」の部分

当館所蔵本は、旧所蔵者によって、頁の上部に、江戸中期の手習いの法を記した「両葉支鑑(ふたはしかがみ)(別称;和俗童子訓)」の文章が書かれている。

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