篆書九言対聯

てんしょくごんついれん
     

徐同柏(1775~1854)、初名を大椿、字を寿藏、号を籀庄といいます。浙江嘉興の人です。官途には就かず、母方のおじである張廷済のもとで古文字学を学びました。書は各体にすぐれ、古文字に精通し、篆刻をよくしました。張廷済の自用印は、ほとんど徐の刻とされます。著作に『従古堂款識学』『従古堂吟稿』があります。
一見、有機的でおどろおどろしい感も受けますが、西周初期の金文に見られる線質をよく捉えています。張廷済の書風にも通じるところがあります。

                                               
作品名篆書九言対聯
ふりがなてんしょくごんついれん
作者徐同柏
国名中国
制作年清時代後期 道光27年(1847)
寸法各166.4×28.7cm
目録番号4A-0256
釈文祈雨弁冕佩玉拝嘉命 治其罍壷養銒楽大年  右幅款記:祈雨弁冕佩玉拝嘉命治其罍壷養銒楽大年 為友三賢甥 集書清儀閣石刻揚州阮氏積古齋所蔵周齋矦罍銘  左幅款記:道光二十七年丁未長夏 嘉興竹田里七十三歳老人徐同柏籕荘

徐同柏(1775~1854)、初名を大椿、字を寿藏、号を籀庄といいます。浙江嘉興の人です。官途には就かず、母方のおじである張廷済のもとで古文字学を学びました。書は各体にすぐれ、古文字に精通し、篆刻をよくしました。張廷済の自用印は、ほとんど徐の刻とされます。著作に『従古堂款識学』『従古堂吟稿』があります。
一見、有機的でおどろおどろしい感も受けますが、西周初期の金文に見られる線質をよく捉えています。張廷済の書風にも通じるところがあります。

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