作者の王瓘(1847~?)は字を孝玉、孝禹。書は篆隷に巧みで、鄧石如(1743~1805)・趙之謙(1892~1884)・楊沂孫(1813~1881)の影響を受けたといいます。
本作は、北宋の詩人蘇軾(1037~1101)と林逋(967~1028)の詩句を篆書で対聯にしたものです。蘇軾はかつて四川・成都の玉局観にいたことがあるため蘇玉局ともいわれます。林逋は字を君復といいますが、詩文の才がありながら官に就かず「梅を妻とし鶴を子として」杭州西湖畔の弧山に隠棲した人で、後に仁宗に「和靖先生」と謚されました。(漢字部 資料紹介 2013年11月号)
作品名 | 篆書七言対聯 |
ふりがな | てんしょしちごんついれん |
作者 | 王瓘 |
国名 | 中国 |
制作年 | 清時代後期 光緒30年(1904) |
寸法 | 各136.0×32.0cm |
目録番号 | 4A-3794 |
釈文 | 光緒甲辰初夏 園中草木春無数 蘇玉局句 林和清句 湖上山林画不如 孝禹王瓘 |
作者の王瓘(1847~?)は字を孝玉、孝禹。書は篆隷に巧みで、鄧石如(1743~1805)・趙之謙(1892~1884)・楊沂孫(1813~1881)の影響を受けたといいます。
本作は、北宋の詩人蘇軾(1037~1101)と林逋(967~1028)の詩句を篆書で対聯にしたものです。蘇軾はかつて四川・成都の玉局観にいたことがあるため蘇玉局ともいわれます。林逋は字を君復といいますが、詩文の才がありながら官に就かず「梅を妻とし鶴を子として」杭州西湖畔の弧山に隠棲した人で、後に仁宗に「和靖先生」と謚されました。(漢字部 資料紹介 2013年11月号)