字を用いた胡公寿(ここうじゅ 1823~1886)のほうが有名かもしれません。清時代後期に活躍した人です。詩書画ともに善くし、観峰館にも山水画、花卉画など多くの作品があります。
この作品は、洒脱味のある自然な書風が心地好く、また本文の両側に記されたのは跋文で、書作の動機が書かれています。日本の書ではこういった表現は少ないですね。「紅藕」とはハスの花を、「碧蘿」は緑の蔦を指しています。この作品は「観峰館 収蔵品撰集2」にもカラーで掲載しています。(資料紹介 2009年1月号)
作品名 | 行書六言対聯 |
ふりがな | ぎょうしょろくごんついれん |
作者 | 胡遠(胡公寿) |
国名 | 中国 |
制作年 | 清時代後期 光緒2年(1876) |
寸法 | 各123.5×33.0cm |
目録番号 | 4A-0873 |
釈文 | 紅藕香中酒味 碧蘿陰裡琴心 右幅款記:炎酷日汗雨淋漓荷塘竹院間偶馬小憩 終覚寂寞少趣乃動臨池之興特採古人成語 左幅款記:信乎拈来聊以當馳馬試釼云尓 丙子夏六月華亭胡公寿書於春甲浦上 |
字を用いた胡公寿(ここうじゅ 1823~1886)のほうが有名かもしれません。清時代後期に活躍した人です。詩書画ともに善くし、観峰館にも山水画、花卉画など多くの作品があります。
この作品は、洒脱味のある自然な書風が心地好く、また本文の両側に記されたのは跋文で、書作の動機が書かれています。日本の書ではこういった表現は少ないですね。「紅藕」とはハスの花を、「碧蘿」は緑の蔦を指しています。この作品は「観峰館 収蔵品撰集2」にもカラーで掲載しています。(資料紹介 2009年1月号)