篆書臨戍甬鼎銘軸

てんしょりんじゅようていめいじく
     

丁仏言(1878~1930)は原名を世嶧といい、邁鈍と号した。字の仏言で通る。山東黄県の人。清末に日本への留学経験をもつ。帰国後は政治運動や社会活動・ジャーナリズムに従事した。また古文字学や詩・書にも精通していた。

本作は、殷末~西周時代の俎国で作られた青銅器の銘文を臨書したもの。内容は、王の命令で俎君が丁卯の日に西方へ赴いて会合したというものである。最初の文字は「亜」と「見」の合字で、意味は未詳。古文字学を善くした丁仏言の一斑を垣間見せる作品である。

                                               
作品名篆書臨戍甬鼎銘軸
ふりがなてんしょりんじゅようていめいじく
作者丁仏言
国名中国
制作年民国17年(1928)
寸法92.0×34.6cm
目録番号4A-0232
釈文〓丁卯王令俎 子合西方省 戊辰初春 邁鈍丁仏言

丁仏言(1878~1930)は原名を世嶧といい、邁鈍と号した。字の仏言で通る。山東黄県の人。清末に日本への留学経験をもつ。帰国後は政治運動や社会活動・ジャーナリズムに従事した。また古文字学や詩・書にも精通していた。

本作は、殷末~西周時代の俎国で作られた青銅器の銘文を臨書したもの。内容は、王の命令で俎君が丁卯の日に西方へ赴いて会合したというものである。最初の文字は「亜」と「見」の合字で、意味は未詳。古文字学を善くした丁仏言の一斑を垣間見せる作品である。

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