本作は唐時代の孫過庭(648?~703?)によって書かれた書論《書譜》を臨書したものです。
《書譜》は、書を論じた内容とともに、草書学習における手本として、古くから用いられてきた作品です。原本は現在、国立故宮博物院(台北)に収蔵されています。
呉観岱(1862~1929)による臨書作品を見ると、カスレを伴う軽快な線質によって臨書されています。
線の肥痩や字形などは概ね手本と共通するものですが、時折、筆を打ち込んだ部分や、折り返した部分が手本よりも太くなっています。動きのある線質が魅力的な作品です。
作者の呉観岱は商店で働きながら書画を学んだ人物です。観岱はもと彼の字でしたが、40歳以後に名へと改めました。
作品名 | 草書臨孫過庭書譜軸 |
ふりがな | そうしょりんそんかていしょふじく |
作者 | 呉観岱 |
国名 | 中国 |
制作年 | 清末~民国 |
寸法 | 142.1×39.8cm |
目録番号 | 4A-4131 |
釈文 | 復有龍蛇雲露之流亀鶴花英之類乍 図真於率爾或写瑞於当年 巧涉丹青工虧翰墨 呉観岱臨書譜 |
本作は唐時代の孫過庭(648?~703?)によって書かれた書論《書譜》を臨書したものです。
《書譜》は、書を論じた内容とともに、草書学習における手本として、古くから用いられてきた作品です。原本は現在、国立故宮博物院(台北)に収蔵されています。
呉観岱(1862~1929)による臨書作品を見ると、カスレを伴う軽快な線質によって臨書されています。
線の肥痩や字形などは概ね手本と共通するものですが、時折、筆を打ち込んだ部分や、折り返した部分が手本よりも太くなっています。動きのある線質が魅力的な作品です。
作者の呉観岱は商店で働きながら書画を学んだ人物です。観岱はもと彼の字でしたが、40歳以後に名へと改めました。