楊峴は、清時代後期に活躍した書家で、漢碑の隷書を専ら学習し躍動感のある隷書を表現した人として知られています。「あらゆる漢碑を習った」といわれていますが、礼器碑からの影響はもっとも大きかったようです。
この作品は、礼器碑を建てた際に、その主旨に賛同し資金を提供した人々の官職名、姓名、金額が刻された碑陰(碑の裏側)の文字を臨書したものです。落款には「昌碩仁兄法家」とあります。楊峴の晩年に、弟子となった呉昌碩に宛てた作品であることがわかります。(資料紹介 21年3月月号)
作品名 | 隷書臨礼器碑陰軸 |
ふりがな | れいしょりんれいきひいんじく |
作者 | 楊峴 |
国名 | 中国 |
制作年 | 清時代後期 |
寸法 | 133.0×32.0cm |
目録番号 | 4A-1578 |
釈文 | 東海傅河東臨汾敬謙字季松千左尉北海劇趙福 字仁直五百司徒掾魯巢壽文后三百相守史薛 王芳伯道二百 昌碩仁兄法家 藐翁弟楊峴 |
楊峴は、清時代後期に活躍した書家で、漢碑の隷書を専ら学習し躍動感のある隷書を表現した人として知られています。「あらゆる漢碑を習った」といわれていますが、礼器碑からの影響はもっとも大きかったようです。
この作品は、礼器碑を建てた際に、その主旨に賛同し資金を提供した人々の官職名、姓名、金額が刻された碑陰(碑の裏側)の文字を臨書したものです。落款には「昌碩仁兄法家」とあります。楊峴の晩年に、弟子となった呉昌碩に宛てた作品であることがわかります。(資料紹介 21年3月月号)