楊峴(1819~1896)は、清時代後期の隷書の大家として一家を成した人物です。この作品に見られるように、独特の波磔表現が特徴です。個性的すぎてまねて書くことはお勧めできませんが、鑑賞して味わうという意味では、表現の可能性を感じさせる書風ではないでしょうか。人物としては大変気難しい人であったようですが、篆刻や石鼓文で有名な呉昌碩(1844~1927)は四半世紀にもわたって師礼をとって交流しました。(漢字部 資料紹介 2016年6月号)
作品名 | 隷書臨西嶽華山廟碑軸 |
ふりがな | れいしょりんせいがくかざんびょうひじく |
作者 | 楊峴 |
国名 | 中国 |
制作年 | 清時代後期 |
寸法 | 71.0×37.0cm |
目録番号 | 4A-1579 |
釈文 | 孝武皇帝脩封禪之 禮恩登假之道巡省 五嶽禋祀豊備故立 宮其下 藐翁峴 |
楊峴(1819~1896)は、清時代後期の隷書の大家として一家を成した人物です。この作品に見られるように、独特の波磔表現が特徴です。個性的すぎてまねて書くことはお勧めできませんが、鑑賞して味わうという意味では、表現の可能性を感じさせる書風ではないでしょうか。人物としては大変気難しい人であったようですが、篆刻や石鼓文で有名な呉昌碩(1844~1927)は四半世紀にもわたって師礼をとって交流しました。(漢字部 資料紹介 2016年6月号)