王羲之(303?~361?)が書いた手紙「成都城池帖」と「朱処仁帖」を、中華民国初期に活躍した書家・宋伯魯(1854~1932)が臨書した作品。自然な肥痩を伴う墨線を用いつつ、安定感のある字を形作っている。各字は概ね同程度の大きさにまとめられ、整然とした印象を生んでいる。作者の非凡さが窺える臨書である。
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【参考文献】
根來孝明「宋伯魯の臨書―中華民国初期における王羲之書法の一様相―」『観峰館紀要』第15号、公益財団法人日本習字教育財団観峰館、2020年
観峰館紀要 第15号
作品名 | 草書臨王羲之成都城池・朱処仁帖軸 |
ふりがな | そうしょりんおうぎしせいとじょうち・しゅしょじんじょうじく |
作者 | 宋伯魯 |
国名 | 中国 |
制作年 | 民国11年(1922) |
寸法 | 82.5×41.0cm |
目録番号 | 4A-4183 |
釈文 | 往在都見諸葛顕曽具問蜀中事云 成都城池門屋楼観皆是秦時司馬 錯所修令人遠想概然為爾不信具示朱 処仁今所在往得其書信遂不取答今因 足下答其書可令必達 壬戌春仲書奉 撫萬督軍法教 芝田宋伯魯 |
王羲之(303?~361?)が書いた手紙「成都城池帖」と「朱処仁帖」を、中華民国初期に活躍した書家・宋伯魯(1854~1932)が臨書した作品。自然な肥痩を伴う墨線を用いつつ、安定感のある字を形作っている。各字は概ね同程度の大きさにまとめられ、整然とした印象を生んでいる。作者の非凡さが窺える臨書である。
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根來孝明「宋伯魯の臨書―中華民国初期における王羲之書法の一様相―」『観峰館紀要』第15号、公益財団法人日本習字教育財団観峰館、2020年
観峰館紀要 第15号