奚岡(1746~1803)は字を鉄生・純章といい、蒙泉外史などと号した。詩・書・画・篆刻いずれにも優れ、書は行・草に、絵画は山水・花卉に秀でた。
「四君子」の一つに数えられる菊は、草木が枯れる晩秋に霜を恐れず花咲いて、しかも高貴に香ることから、質朴で気高いさまを象徴し、文人に愛されてきた。本作に見える「晩節香」とは、菊が晩秋に香ることで、菊を讃える文句である。文人の質朴さや気高さが、淡彩によって控え目に表現されている作品。
作品名 | 菊石図 |
ふりがな | きくせきず |
作者 | 奚岡 |
国名 | 中国 |
制作年 | 清時代中期 |
寸法 | 117.5×36.0cm |
目録番号 | 5b-1027 |
釈文 | 惟有黄花晩節香 銕生岡 |
奚岡(1746~1803)は字を鉄生・純章といい、蒙泉外史などと号した。詩・書・画・篆刻いずれにも優れ、書は行・草に、絵画は山水・花卉に秀でた。
「四君子」の一つに数えられる菊は、草木が枯れる晩秋に霜を恐れず花咲いて、しかも高貴に香ることから、質朴で気高いさまを象徴し、文人に愛されてきた。本作に見える「晩節香」とは、菊が晩秋に香ることで、菊を讃える文句である。文人の質朴さや気高さが、淡彩によって控え目に表現されている作品。