蕉窓晴雨図扇面

しょうそうせいうずせんめん
     

芝垣を巡らせた瀟洒な草庵にて、来訪した朋友と語らう理想的な隠遁生活を描いたもの。様々な樹木が茂り、四季の移ろいを居ながらにして感じることができるのだろう。詩題となった芭蕉の葉も窓の外にみえる。
姜筠(1847~1919)字は頴生。号は宜軒、晩年は大雄山民と号した。斎号は卓観斎。安徽省懐寧の人。光緒⒘年(1891)の挙人で、官は礼部主事となったが、民国になると北京で自適した。書は蘇東坡を習い、絵画ははじめ王原祁(1642~1715)を学び、中年に王翬(1632~1717)を学んだと伝え、王翬風の山水画を善くし、まれに花卉も描いた。鑑別に明るかった。

                                               
作品名蕉窓晴雨図扇面
ふりがなしょうそうせいうずせんめん
作者姜筠
国名中国
制作年民国元年(1912)
寸法16.7×51.3cm
目録番号3F-0030
釈文蕉窓晴雨 後高齋 論古詩 王蒙句壬子夏 六月仿耕煙散 人筆法 哲夫仁兄大人正之 睆江姜筠

芝垣を巡らせた瀟洒な草庵にて、来訪した朋友と語らう理想的な隠遁生活を描いたもの。様々な樹木が茂り、四季の移ろいを居ながらにして感じることができるのだろう。詩題となった芭蕉の葉も窓の外にみえる。
姜筠(1847~1919)字は頴生。号は宜軒、晩年は大雄山民と号した。斎号は卓観斎。安徽省懐寧の人。光緒⒘年(1891)の挙人で、官は礼部主事となったが、民国になると北京で自適した。書は蘇東坡を習い、絵画ははじめ王原祁(1642~1715)を学び、中年に王翬(1632~1717)を学んだと伝え、王翬風の山水画を善くし、まれに花卉も描いた。鑑別に明るかった。

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