作者の曾熙は、清末民国期に上海で最も評価の高かった書人です。重心を上におき、懐を大きめにとり、字間をたっぷり開けることで、軽やかで明るい作品になっています。
閒は閑と同義としてよいでしょう。「与可」は北宋の画家である文同の字です。「山陰」は明時代の文人である徐渭のことでしょうか。詩の意味は「閑な時には与可の竹を観 静かさの次には山陰の文(詩)を詠ず」となります。 詩の内容もゆったりとして、文字と調和しています。(漢字部 資料紹介 2013年9月号)
作品名 | 行書六言対聯 |
ふりがな | ぎょうしょろくごんついれん |
作者 | 曾熙 |
国名 | 中国 |
制作年 | 清末~民国 |
寸法 | 各146.0×39.5cm |
目録番号 | 4A-1129 |
釈文 | 仲虎仁兄法家正之 閑時観与可竹 静次詠山陰文 農髯曾熙 |
作者の曾熙は、清末民国期に上海で最も評価の高かった書人です。重心を上におき、懐を大きめにとり、字間をたっぷり開けることで、軽やかで明るい作品になっています。
閒は閑と同義としてよいでしょう。「与可」は北宋の画家である文同の字です。「山陰」は明時代の文人である徐渭のことでしょうか。詩の意味は「閑な時には与可の竹を観 静かさの次には山陰の文(詩)を詠ず」となります。 詩の内容もゆったりとして、文字と調和しています。(漢字部 資料紹介 2013年9月号)