日下部鳴鶴(1838~1922)は、名を東作、字を子晹という。彦根藩士田中家の次男として生まれ、日下部家の養子となる。明治13年(1880)、楊守敬(1839~1915)の来日により、巌谷一六(1834~1905)、松田雪柯(1823~1881)と共に漢魏・六朝隋唐の古碑版法帖を研究し書風を一変させた。
その書は、その一文字一文字が起筆から収筆まで、独特の緊張感を持ちながら、実に堂々と描き出される。本書も、大胆かつ繊細ななかに、所々に見られる伸びやかな筆遣いが絶妙なアクセントを生み出し、全体を調和させている。
作品名 | 行書蘇軾詩軸 |
ふりがな | ぎょうしょそしょくしじく |
作者 | 日下部鳴鶴 |
国名 | 日本 |
制作年 | 明治中期~大正時代 |
寸法 | 126.5×54.0cm |
目録番号 | 日-書-019 |
釈文 | 月地雲階漫一樽玉奴終不 負東昏臨春結綺荒荊 棘誰信幽香是返魂 鳴鶴仙史筆 |
日下部鳴鶴(1838~1922)は、名を東作、字を子晹という。彦根藩士田中家の次男として生まれ、日下部家の養子となる。明治13年(1880)、楊守敬(1839~1915)の来日により、巌谷一六(1834~1905)、松田雪柯(1823~1881)と共に漢魏・六朝隋唐の古碑版法帖を研究し書風を一変させた。
その書は、その一文字一文字が起筆から収筆まで、独特の緊張感を持ちながら、実に堂々と描き出される。本書も、大胆かつ繊細ななかに、所々に見られる伸びやかな筆遣いが絶妙なアクセントを生み出し、全体を調和させている。