行書軸

ぎょうしょじく
     

今回紹介するのは、鄧散木(とうさんぼく 1898~1963)は、近代中国を代表する篆刻家・書家です。号は散木のほかに糞翁・一足など奇怪なものをもちいました。篆刻は趙古泥(ちょうこでい  1874~1933)に、書は蕭退闇(しょうたいあん 1863~?)に学び、ともに江蘇常熟(じょうじゅく)の人だったので「虞山弟子」(ぐざんでし)とも号しています。その上で封泥(ふうでい)や陶文などを規範として人に左右されない独自の篆刻芸術を構えました。書においても隷書は張遷碑を、行書は章草を基礎とし、晩年は王羲之(303?~361?)や柳公権(778~865)に師法しました。観峰館にも別に集王聖教序の巻子本(下記「関連作品」参照)があります。
本作には印が4顆捺してあります。落款に記年がありませんが、引首印に「戊子」とあるので、制作年を1948年と推定しました。(漢字部 資料紹介 2015年1月号)

関連作品

行書臨集王聖教序横披

                                           
作品名行書軸
ふりがなぎょうしょじく
作者鄧散木
国名中国
制作年民国37年(1948)
寸法168.6×91.0cm
目録番号5A-1165

今回紹介するのは、鄧散木(とうさんぼく 1898~1963)は、近代中国を代表する篆刻家・書家です。号は散木のほかに糞翁・一足など奇怪なものをもちいました。篆刻は趙古泥(ちょうこでい  1874~1933)に、書は蕭退闇(しょうたいあん 1863~?)に学び、ともに江蘇常熟(じょうじゅく)の人だったので「虞山弟子」(ぐざんでし)とも号しています。その上で封泥(ふうでい)や陶文などを規範として人に左右されない独自の篆刻芸術を構えました。書においても隷書は張遷碑を、行書は章草を基礎とし、晩年は王羲之(303?~361?)や柳公権(778~865)に師法しました。観峰館にも別に集王聖教序の巻子本(下記「関連作品」参照)があります。
本作には印が4顆捺してあります。落款に記年がありませんが、引首印に「戊子」とあるので、制作年を1948年と推定しました。(漢字部 資料紹介 2015年1月号)

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