行書軸

ぎょうしょじく
     

朱葆慈(1880~1950)は字を徳簠など、仏友、静盦などと号しました。江蘇蘇州の出身で、後に北京に定住し、書画ともに善くしました。

本作の内容は、「蘭の香に包まれたあずま屋で渋茶を啜っていると、やさしい雨風が湿り気を与えてくれる。そこには俗な客が来ることもなく、良友のみが訪れる。そんな理想的な日は大変得がたいものである」というものです。また、「自分が蘭・竹・石を描くのは、天下を憂う人のためで、幸福な人のためではない」ともいっています。

                                               
作品名行書軸
ふりがなぎょうしょじく
作者朱葆慈
国名中国
制作年民国30年(1941)
寸法124.5×29.5cm
目録番号4A-4159
釈文閉柴門掃竹径対芳蘭啜苦茗時有微風細雨潤沢于疎 籬仄逕之間俗客不来良朋輒至亦適々然自驚為此日之難 得也凡吾画蘭画竹画石用以慰天下之 労人非以供天下之安享人也 伯荘仁兄雅令 辛巳秋日徳簠朱葆慈

朱葆慈(1880~1950)は字を徳簠など、仏友、静盦などと号しました。江蘇蘇州の出身で、後に北京に定住し、書画ともに善くしました。

本作の内容は、「蘭の香に包まれたあずま屋で渋茶を啜っていると、やさしい雨風が湿り気を与えてくれる。そこには俗な客が来ることもなく、良友のみが訪れる。そんな理想的な日は大変得がたいものである」というものです。また、「自分が蘭・竹・石を描くのは、天下を憂う人のためで、幸福な人のためではない」ともいっています。

KAMPO MUSEUM IN SHIGA ©︎ All Rights Reserved