名は王震(1876~1938)。字の一亭がよく知られています。白龍山人と号しました。浙興呉興の人。清末民初の実業家で、南京臨時政府の農商部長などを務めました。上海に居住し、仏教の篤信家としても有名です。呉昌碩(1844~1927)に師事して書画いずれも巧みです。書は天真爛漫、雄健渾厚であると評され、絵画は花果・鳥獣・人物・仏像にいずれにも長じ、生前から日本でも人気が高く広く普及しています。
この作品も、持ち味の大らかな構成と伸びやかな線質で、春の揚子江に吹き渡る風の爽やかさを感じさせます。(漢字部 資料紹介 2016年8月号)
作品名 | 行書鄭谷詩軸 |
ふりがな | ぎょうしょていこくしじく |
作者 | 王震 |
国名 | 中国 |
制作年 | 民国16年(1927) |
寸法 | 119.0×39.5cm |
目録番号 | 4A-0631 |
釈文 | 楊子江頭楊柳春楊花愁殺 渡江人数聲風笛離亭晚君 向瀟湘我向秦 丁卯秋仲 白龍山人 |
名は王震(1876~1938)。字の一亭がよく知られています。白龍山人と号しました。浙興呉興の人。清末民初の実業家で、南京臨時政府の農商部長などを務めました。上海に居住し、仏教の篤信家としても有名です。呉昌碩(1844~1927)に師事して書画いずれも巧みです。書は天真爛漫、雄健渾厚であると評され、絵画は花果・鳥獣・人物・仏像にいずれにも長じ、生前から日本でも人気が高く広く普及しています。
この作品も、持ち味の大らかな構成と伸びやかな線質で、春の揚子江に吹き渡る風の爽やかさを感じさせます。(漢字部 資料紹介 2016年8月号)