行書軸

ぎょうしょじく
     

李瑞清(1867~1920)字は仲麟、号は梅庵。辛亥革命後は清道人と号しました。光緒21年(1895)の進士で、主に教育行政に携わり、清朝末期の六年間は現南京大学の学長も勤めました。民国時代になると上海に隠居して書画を売って暮らしました。書は金文や篆書を好み、漢魏の碑文を臨模した碑帖を多数出版しています。また山水、花卉、仏像の絵画も善くし、書の筆法で絵を描き古拙超逸と評されました。
この作品は、9歳若年で詩作も工みな画家・陳曾寿(1878~1949、字は仁先)の作品に、得意の黄庭堅(1045~1105)風の行書で題を認めたものです。陳曾寿の作品は観峰館にも精密な馬の絵が収蔵されています。(漢字部 資料紹介 2018年10月号)

                                               
作品名行書軸
ふりがなぎょうしょじく
作者李瑞清
国名中国
制作年民国6年(1917)
寸法149.4×40.1cm
目録番号4A-1615
釈文帰来高臥南山曲五柳蕭々 処士家愁見中原秋色裏 閑門空対義煕花 題陳仁先侍郎画鞠巻子 丁巳九月清道人

李瑞清(1867~1920)字は仲麟、号は梅庵。辛亥革命後は清道人と号しました。光緒21年(1895)の進士で、主に教育行政に携わり、清朝末期の六年間は現南京大学の学長も勤めました。民国時代になると上海に隠居して書画を売って暮らしました。書は金文や篆書を好み、漢魏の碑文を臨模した碑帖を多数出版しています。また山水、花卉、仏像の絵画も善くし、書の筆法で絵を描き古拙超逸と評されました。
この作品は、9歳若年で詩作も工みな画家・陳曾寿(1878~1949、字は仁先)の作品に、得意の黄庭堅(1045~1105)風の行書で題を認めたものです。陳曾寿の作品は観峰館にも精密な馬の絵が収蔵されています。(漢字部 資料紹介 2018年10月号)

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