行書陸游詩軸

ぎょうしょりくゆうしじく
     

浦文球(1856~1928)は字を季韶といい、七情老農と号した。清末民国初に上海で活躍した書家であり、篆・隷・楷・行すべてに秀でた。

本作は、宋代の詩人である陸游(1125~1209)作の「山家」を揮毫したもので、山の住まいで薬草を植え、琴の音に心を喜ばせ、道教を修め、茶に目を覚ましたり、ほろ酔いで童子に支えられたりと心の赴くままに過ごせば、山中の猿や鳥のごとく我を忘れるという内容です。隠棲を理想とする文人の気持ちを表現した作品といえます。

                                               
作品名行書陸游詩軸
ふりがなぎょうしょりくゆうしじく
作者浦文球
国名中国
制作年清末~民国
寸法127.5×30.5cm
目録番号4A-2726
釈文種薬為生業弾琴悦性霊中宵煮白石平 旦誦黄庭茶熟眠初起児扶酒半醒意 行無定処猨鳥共忘形 七情老農

浦文球(1856~1928)は字を季韶といい、七情老農と号した。清末民国初に上海で活躍した書家であり、篆・隷・楷・行すべてに秀でた。

本作は、宋代の詩人である陸游(1125~1209)作の「山家」を揮毫したもので、山の住まいで薬草を植え、琴の音に心を喜ばせ、道教を修め、茶に目を覚ましたり、ほろ酔いで童子に支えられたりと心の赴くままに過ごせば、山中の猿や鳥のごとく我を忘れるという内容です。隠棲を理想とする文人の気持ちを表現した作品といえます。

KAMPO MUSEUM IN SHIGA ©︎ All Rights Reserved