西施浣紗図

せいしかんさず
     

西施は、中国を代表する美女で、四大美女の一人に数えられます。春秋時代、臥薪嘗胆の故事で知られる呉王夫差と越王勾践の争いの中で、勾践が復讐のため、色香でたぶらかそうと夫差に贈ったのが西施です。策略はみごとに成功し、夫差は彼女に夢中になったことで呉は弱体化し、ついに越に滅ぼされてしまいました。西施はもともと貧しい柴売りの娘で、たまたま谷川で洗濯(浣紗)しているところをスカウトされたといわれています。また彼女が洗濯すると、魚たちはその姿に見とれて泳ぐのを忘れ沈んでしまったというはなしもあります。戯曲などでは、越の名臣范蠡との恋など悲劇性のあるヒロインとして扱われています。

 

【参考文献】

清朝の美人画~第6回特別企画展展示品図録~

                                               
作品名西施浣紗図
ふりがなせいしかんさず
作者燕鎧
国名中国
制作年清時代後期
寸法114.8×30.3cm
目録番号4g-0011
釈文芳踪出自苧羅西未許修明色与斉水剩 山残呉越尽千年猶説浣紗溪 燕鎧作

西施は、中国を代表する美女で、四大美女の一人に数えられます。春秋時代、臥薪嘗胆の故事で知られる呉王夫差と越王勾践の争いの中で、勾践が復讐のため、色香でたぶらかそうと夫差に贈ったのが西施です。策略はみごとに成功し、夫差は彼女に夢中になったことで呉は弱体化し、ついに越に滅ぼされてしまいました。西施はもともと貧しい柴売りの娘で、たまたま谷川で洗濯(浣紗)しているところをスカウトされたといわれています。また彼女が洗濯すると、魚たちはその姿に見とれて泳ぐのを忘れ沈んでしまったというはなしもあります。戯曲などでは、越の名臣范蠡との恋など悲劇性のあるヒロインとして扱われています。

 

【参考文献】

清朝の美人画~第6回特別企画展展示品図録~

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