行書論茶墨軸

ぎょうしょろんちゃぼくじく
     

何維樸(1844~1925)は字を詩孫といい、盤止と号した。清後期を代表する能書家である何紹基(1799~1873)の孫。書は祖父を継承し、絵画は山水にすぐれた。
本作の内容は、「茶は白がよく黒が嫌われるが、墨はその逆である。しかしどちらも時間が経つと色や香りが悪くなる。茶は新しいものがよく、墨は古いものがよい。茶は口で楽しみ、墨は目で楽しむが、茶を飲めない時に煎じて遊んだり、字を書けない時に墨を啜った人もいる」というもので、文人が好む茶と墨の性質を論じている。

                                               
作品名行書論茶墨軸
ふりがなぎょうしょろんちゃぼくじく
作者何維樸
国名中国
制作年民国10年(1921)
寸法122.0×50.5cm
目録番号4A-2500
釈文茶欲其白常患其黒墨則反是然墨磨 隔宿則色黯茶碾過日則香減頗相似也 茶以新為貴墨以古為佳又相反矣茶可于口 墨可于目蔡君謨老病不能飲則烹而玩之 呂公甫好墨不能書則磨而小啜之 辛酉十月詩孫 何維樸時年八十

何維樸(1844~1925)は字を詩孫といい、盤止と号した。清後期を代表する能書家である何紹基(1799~1873)の孫。書は祖父を継承し、絵画は山水にすぐれた。
本作の内容は、「茶は白がよく黒が嫌われるが、墨はその逆である。しかしどちらも時間が経つと色や香りが悪くなる。茶は新しいものがよく、墨は古いものがよい。茶は口で楽しみ、墨は目で楽しむが、茶を飲めない時に煎じて遊んだり、字を書けない時に墨を啜った人もいる」というもので、文人が好む茶と墨の性質を論じている。

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