行書軸

ぎょうしょじく
     

呉昌碩(1844~1927)、名は俊卿。字は昌碩のほか倉碩、蒼石など。号は缶廬、苦鉄、老缶など多くの別号があります。浙江安吉の人。15歳から学問の傍ら篆刻を始め、詩、書にも励みます。兪樾(1821~1906)と楊峴(1819~1896)に師事し文字学や書法と詩文を授かり、呉雲(1811~1883)、呉大澂(1835~1902)の収蔵する古銅器、古書画を見て多くを学びました。1911年からは上海で刻印と書画で生活します。詩、書、画、篆刻のうち篆刻第一と認められています。
篆刻ははじめ浙派を学び、ついで晥派の長所を取りさらに泰漢の印、封泥を研究して、独自の刻風を作り上げました。書は石鼓文を学んで篆書を得意としましたが、また隷楷行草も独自の書風を見せます。篆刻、書は今も中国だけでなく日本にも大きな影響を与えています。
本作は、自作詩で書体に捉われず、自由な表現を試みている作品です。

                                               
作品名行書軸
ふりがなぎょうしょじく
作者呉昌碩
国名中国
制作年清末~民国
寸法128.5×32.0cm
目録番号4A-0032
釈文貧居有餘楽来日漫興悲酒色鵞児 似山形豆子為銭荒争売犢床弊穏支亀 守拙無過此陶潜詫爾誰 田家四首之一 梅華照影清浅渓玲瓏碎玉嵌頗黎日斜人 影亦在水驚醒翠禽悽一啼 昌碩画梅

呉昌碩(1844~1927)、名は俊卿。字は昌碩のほか倉碩、蒼石など。号は缶廬、苦鉄、老缶など多くの別号があります。浙江安吉の人。15歳から学問の傍ら篆刻を始め、詩、書にも励みます。兪樾(1821~1906)と楊峴(1819~1896)に師事し文字学や書法と詩文を授かり、呉雲(1811~1883)、呉大澂(1835~1902)の収蔵する古銅器、古書画を見て多くを学びました。1911年からは上海で刻印と書画で生活します。詩、書、画、篆刻のうち篆刻第一と認められています。
篆刻ははじめ浙派を学び、ついで晥派の長所を取りさらに泰漢の印、封泥を研究して、独自の刻風を作り上げました。書は石鼓文を学んで篆書を得意としましたが、また隷楷行草も独自の書風を見せます。篆刻、書は今も中国だけでなく日本にも大きな影響を与えています。
本作は、自作詩で書体に捉われず、自由な表現を試みている作品です。

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