野水寒塘図

やすいかんとうず
     

姚鍾葆(?~1924)は字を叔平といい、上海で活躍した画家です。その山水画は胡遠(胡公寿、1823~1886)に私淑したもので、画面に漂う精神的品格を重んじたとされます。

題名である「野水寒塘(やすいかんとう)」とは、「野に流れる川と寒々とした土手」という意味です。本作は、人里離れた山の住処に隠棲する人物の姿を描いたもので、文人が理想とする脱俗的な生活を表現しています。芽吹き始めた柳の木が、遠からぬ春の訪れを感じさせてくれます。

                                               
作品名野水寒塘図
ふりがなやすいかんとうず
作者姚鍾葆
国名中国
制作年清時代末期 光緒32年(1906)
寸法84.4×44.7cm
目録番号4b-0262
釈文野水寒塘外曽来聴暮鴉緑 柳無恙否風雨隔天涯 丙午四月叔平姚鍾葆并題

姚鍾葆(?~1924)は字を叔平といい、上海で活躍した画家です。その山水画は胡遠(胡公寿、1823~1886)に私淑したもので、画面に漂う精神的品格を重んじたとされます。

題名である「野水寒塘(やすいかんとう)」とは、「野に流れる川と寒々とした土手」という意味です。本作は、人里離れた山の住処に隠棲する人物の姿を描いたもので、文人が理想とする脱俗的な生活を表現しています。芽吹き始めた柳の木が、遠からぬ春の訪れを感じさせてくれます。

KAMPO MUSEUM IN SHIGA ©︎ All Rights Reserved