隆中定策図

りくちゅうじょうさくず
     

沈心海(1855~1941)は、名を兆涵といい、心海の号で知られる。江蘇省崇明の人。銭慧安の入室の弟子。絵画は花卉、山水、人物画を得意とし、特に美人画に秀でていた。本作は、『三国志』で知られる劉備玄徳が諸葛亮孔明を訪ねた時、孔明が「隆中策」すなわち「天下三分の計」を披露する場面を描いたもの。傍らにある羽扇は孔明を象徴するもの。霊芝が植えられた青銅器を置いた台の微妙なゆらめきがその後の二人の行末を暗示しているかのようである。

                                               
作品名隆中定策図
ふりがなりくちゅうじょうさくず
作者沈心海
国名中国
制作年民国27年(1938)
寸法126.2×63.6cm
目録番号4b-0341
釈文隆中定策 戊寅小春之吉仿新羅山人筆 心海沈兆涵写

沈心海(1855~1941)は、名を兆涵といい、心海の号で知られる。江蘇省崇明の人。銭慧安の入室の弟子。絵画は花卉、山水、人物画を得意とし、特に美人画に秀でていた。本作は、『三国志』で知られる劉備玄徳が諸葛亮孔明を訪ねた時、孔明が「隆中策」すなわち「天下三分の計」を披露する場面を描いたもの。傍らにある羽扇は孔明を象徴するもの。霊芝が植えられた青銅器を置いた台の微妙なゆらめきがその後の二人の行末を暗示しているかのようである。

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