李健(1881~1956)は清時代末に生まれ、1956年まで生きた現代の書家です。石門は、後漢の石門頌や開通褒斜道の摩崖があることで有名な、漢中から関中へ通じる難所です。秦漢時代を通じて修築が繰り返されたトンネルを北魏時代に整備した記念に刻されたものが石門銘です。他の北魏書とは違って角の丸い円筆に近い筆法で書かれ、自由奔放で飄々とした印象があります。
李健は篆隷楷行草いずれの書体も善くしましたが、この作品の表情はまた豊かで、石門銘のもつおおらかさを好く表現しています。(漢字部 資料紹介 2014年3月号)
作品名 | 隷書臨石門銘軸 |
ふりがな | れいしょりんせきもんめいじく |
作者 | 李健 |
国名 | 中国 |
制作年 | 清末~民国 |
寸法 | 139.5×38.0cm |
目録番号 | 5A-1171 |
釈文 | 魏永平二年太歳己丑正一月 己卯朔丗日戊申梁秦籖 典太原郡王遠書 石門銘以鐘鼎筆 法作真書大有奇趣 寉然李健臨記 |
李健(1881~1956)は清時代末に生まれ、1956年まで生きた現代の書家です。石門は、後漢の石門頌や開通褒斜道の摩崖があることで有名な、漢中から関中へ通じる難所です。秦漢時代を通じて修築が繰り返されたトンネルを北魏時代に整備した記念に刻されたものが石門銘です。他の北魏書とは違って角の丸い円筆に近い筆法で書かれ、自由奔放で飄々とした印象があります。
李健は篆隷楷行草いずれの書体も善くしましたが、この作品の表情はまた豊かで、石門銘のもつおおらかさを好く表現しています。(漢字部 資料紹介 2014年3月号)