面壁図

めんへきず
     

姚鍾葆(?~1924)は、字を叔平といい、江蘇省呉県出身。上海に寓居した。山水画は胡遠に私淑した。酒を好み、中年に咯血して卒した。面壁とは壁に向かって座禅を組んで修行すること。達磨が、中国の少林寺で無言のまま九年間も壁に面して座禅し、悟りを開いたという故事を描く。 横向きの達磨は禅宗系の達磨図の一類型であり、無精髭を生やし、顎をやや突き出した風貌は、明末清初の石渓の画にも見られる特徴である。

                                               
作品名面壁図
ふりがなめんへきず
作者姚鍾葆
国名中国
制作年民国3年(1914)
寸法108.6×38.5cm
目録番号4a-2675
釈文面壁 甲寅八月 叔平姚鍾葆

姚鍾葆(?~1924)は、字を叔平といい、江蘇省呉県出身。上海に寓居した。山水画は胡遠に私淑した。酒を好み、中年に咯血して卒した。面壁とは壁に向かって座禅を組んで修行すること。達磨が、中国の少林寺で無言のまま九年間も壁に面して座禅し、悟りを開いたという故事を描く。 横向きの達磨は禅宗系の達磨図の一類型であり、無精髭を生やし、顎をやや突き出した風貌は、明末清初の石渓の画にも見られる特徴である。

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